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見習魔導師の帽子(赤) ぼうし ノーマル ランク0における販売価格 33 販売時間 9 50 手に入るMAP:なし 合成に必要な素材:見習い魔導師の帽子×1、赤の染料×1 合成先:
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トリップは◆GIkoBOUBig 主にラウンジ板のコテハン。 ロケットスレッドをラウンジ板に輸出した。(ただし、今は続いていない) ロケットスレッドの「ひとりで既出。」というスレタイの謎に、(最も真実に近いと思われる)新説を提出した。 【登録タグ】 01年 02年 03年 04年 05年 07年 08年 コテハン 名前 コメント
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第十二話 『帽子旋風』 事件は昼時のシエスタの一言から始まった。 「ウェザーさんって帽子をお脱ぎにならないんですか?」 厨房にいるウェザーに会いに来たキュルケとそれを止めに来たルイズと流れで連れてこられたタバサはたまたまそれを聞いてしまった。 イタリアのとある医者はこう言った。 『好奇心が強いから人間は進化した』 その言葉が示す通り、彼女たちの好奇心が鎌首をもたげた瞬間であった。 「確かにウェザーが帽子を外したところを見たことないわね」 「フーケに泥々にされても洗って舞踏会に被ってきてたわよ」 「頭に秘密が?」 額をくっ付けひそひそ話をする辺り年相応の仲の良い女友達と言った感じだ。 「まさか・・・禿げてるとか?」 「やめてよねルイズ!あるわけないじゃない!」 「だけれど不自然。あれだけ激しく動いても外れなかった」 「確かに、ただの帽子ならとっくに外れてるわよね。そうだルイズ、あなた彼が寝てるとき外してなかったの?」 「え?でもウェザーっていつもわたしより寝るの遅いし、朝起こしてもらうときにはもう被ってるのよね」 う~ん、と唸る三人。好奇心がさらに刺激される。 一方厨房でも好奇心を刺激されている人間がいた。 「いつも同じ帽子を被っていらっしゃるので・・・」 「そうだな」 「何か理由でも?」 「いや、特にないな」 本当にどうでもよさそうに言うのでシエスタは外してくれるよう頼んでみようかと思ったが、 「それは無理だ」 とピシャリと言われてしまった。 「あの、やっぱり何か大切な物なんですか?」 「いや、全然。ただ今まで一度も帽子の中を見せたことがないから、何となく見せたくないだけだ」 特に理由がないと知ったシエスタは、何とかして見たいと思考を巡らし一つの奸計を思い付いた。 「あ、ウェザーさんおかわりいりませんか?」 「ん?いや俺はもう・・・」 「おかわりいりますよね?」 「もう二杯も食べ・・・」 「くすん・・・食べて・・・くれないんですか?」 泣き落としである。 「いやお前たかが料理で泣くことは・・・」 「私が作ったんです・・・ヒック・・・ウェザーさんのために」 そこまで言われては断れない。ウェザーはとうとう観念した。 「じゃ・・・スープおかわり」 「はーい!」 涙はどこへ飛んだのか満面の笑みでおかわりをよそってウェザーのもとへ運ぶ。 「はい、特製スープですよ~・・・そおい!」 が、目の前で華麗に躓いてみせ、ウェザーの頭にスープを叩き込んだのだった。ウェザーは咄嗟にシエスタを支えたが、スープを皿ごと頭で食べるはめになった。 「あー本当にすいません。すぐに乾かしますから・・・あれ?」 しかしシエスタがウェザーの服をさわると全く濡れていないのだ。 「次からは気を付けるんだぜシエスタ」 ウェザーは皿だけ渡すと呆気にとられるシエスタを残して厨房をあとにした。 「『ウェザー・リポート』雲に吸いとらせた」 食事をすませたウェザーは中庭の木にもたれて『お天気おじさん』を読み進む。ルイズやタバサの協力もありこれ一冊ならぎこちないながらも何とか読めるに至ったのだ。 「やあウェザー」 「ギーシュか」 決闘のせいかややぎこちなかった二人もフーケの事件以来はわだかまりなく話すようになったのだ。 「まだその本を読んでいるんだね」 「まあな。この一冊くらいは楽に読めるようになりたいしな」 元の世界に帰る必要はなくなったものの、字が読めないぶんにはできることが少なすぎるので勉強は続けている。 「どんな話しなんだい?」 「何かおじさんが世界を回って日照りや冷害地に雨を呼んだり晴れにしたりする話しだ」 「あれ?読んだことあるかな?」 「お前は何やってるんだ?あの巻き毛の彼女はどうした?」 「モンモラシーならまだ食堂じゃないかな。僕は、その、非常に言いにくいんだが・・・」 ギーシュは口ごもりながら杖を取り出すといきなり『練金』を唱えたのだ。手だけのワルキューレがウェザーを地面に固定する。 「何のマネだギーシュ?」 ジロリと睨むと本当に申し訳なさそうにな顔をしている。 「すまないウェザー・・・僕だってやりたくはないんだが・・・キュルケに脅されてね。僕から言えるのは一言だけさ」 その時ウェザーがもたれている木からガサガサと音がした。 「危なァーーい!上から襲ってくるッ!」 意外!それはフレイムッ! 防御が間に合わないウェザーの頭にフレイムがのしかかろうとするが空中で弾んでしまい横に落ちた。 「今のはフーケの時のエアバッグ!」 それには答えずにワルキューレを腐食させて枷を外すと中庭の茂みに向かって、雨を蛇のように伸ばして飛ばすと、 「あいたッ!」 と茂みから声が漏れた。 「あんなデカイトカゲが落ちてきたら首が折れるぞ。俺を殺す気かキュルケ?」 キュルケがおでこを押さえながら茂みから出てくる。 「あーあ、バレちゃった。だって帽子を取ったダーリンも見たかったんだもの」 「ならもうちょっと策を練るんだったな」 ウェザーは本を持って立ち上がると角でギーシュを小突いてから中庭を立ち去った。 ウェザーは久々に授業に出た放課後にタバサに呼び止められた。 「・・・何だ?本ならちゃんと手で読んでいる」 するとタバサは小さく頭を振り『お天気おじさん』を指差した。 「返却期限」 「・・・そうか、それは忘れてたな」 「まとめて返しておく」 「重いだろ?俺が持ってってやるよ。新しいのも借りたいからな」 タバサは返事をするでもなく歩き出した。 ウェザーは図書館につくとタバサが本を返しているあいだに本棚を物色する。 タバサはシエスタとキュルケの失敗を踏まえた上である作戦を考えた。彼女たちの失敗は帽子を直接とろうとしたこと。 ならば帽子を脱がざるをえない状況にすればいいのだ。 まずはウェザーに適当な本を選び一緒の机に座る。キュルケと話をつけてフレイムを近くにしのばせてあるので、室温をどんどん上げて図書館を真夏に変える。 そうなれば必ず帽子を取る。名付けて『ヒート・ライブラリー作戦(帽子を奪え!)』。 ちなみにシルフィードに話したら「素直に『北風と太陽作戦』って言えばいいのに」とダメだししてきたので反省のため『はしばみ草部屋』に叩き込んでおいた。 この作戦が終わる頃には従順になっているだろう。 自分の作戦に内心ほくそ笑みながらタバサは本を読み始めた。しばらくすると室温が三十度を超える。 「熱くない?」 「そうか?」 どうやらこの程度ではまだまだらしい。フレイムに合図を送りさらに室温を上げさせる。 「・・・熱くない?」 「は?いや全然」 「本当に?」 「ああ」 確かに本当なのだろう。タバサの顔は上気して汗だくなのに対してウェザーは涼しい顔で汗一つかいていなかった。室温は四十度に届いている。 しかし室温を上げ始めてから三十分が経った頃とうとうタバサがダウンした。いきなり突っ伏したタバサをウェザーは慌てて担ぎ上げて保健室まで運んだ。 「・・・完敗」 赤くなった顔にはなぜか清々しい笑みがあった。 タバサの敗因はウェザーの能力を知らなすぎたことだろう。ウェザーは自身の周りの空気の温度湿度をベストの状態に保つことで快適に本を読んでいたのだ。 言うなれば『人間エアコン』である。 ウェザーがタバサを運んでいる時、ルイズは自室で考えていた。シエスタとキュルケとタバサの作戦の失敗を見て知っているルイズは考える。 (三人の失敗は他力本願なところ。やはり最後にものを言うのは自分の力よね) しかしルイズが作戦を練っている途中でウェザーが帰ってきてしまったのだ。徐々に開いていく扉。 「今日は災難だったな・・・」 (マズイ!まだ作戦が固まってないのに!や、やるしか・・・当たって『砕けろ』よルイズ!) ルイズは椅子の上にかけ上がるとウェザーに向かい飛んだ。 「かかったなアホが!稲妻十字空烈刃!」 「何ィッ!」 ルイズが腕を交差してウェザーに体当たりを敢行するがウェザーもさるもの、咄嗟にルイズの足を払いかわす。それによってルイズは顔面から床に墜落したが。 「大丈夫か?」 ウェザーはしまったと思いながらルイズを助け起こそうとした。するとルイズが片方の鼻の穴を塞ぎ、フンッと鼻に息を通し鼻血を飛ばしたのだ。 「ぬうぅッ!」 「ふふふ・・・鼻血入りの目潰しは痛かろう・・・そしてどうだ!この鼻血の目潰しはッ!勝ったッ!死ねいッ!」 目が見えないウェザーに冷酷なるルイズの蹴りが飛ぶ! しかしルイズの蹴りはウェザーの帽子を蹴り飛ばす直前で止まった。いや、止められた! 「バカなッ!貴様は目が見えぬはずッ!」 「忘れたのか?俺の能力を。お前程度なら空気の乱れで動きは読める!」 ウェザーの拳がルイズの鳩尾に決まった。 「ば・・・ばかなッ!こ・・・このルイズが・・・!このルイズがァァァァァァ~ッ!」 「てめーの敗因は・・・たったひとつだぜ・・・ルイズ・・・たったひとつのシンプルな答えだ・・・『てめーは我を忘れすぎた』」 「きゅう」 実際には触れる程度の拳なのだが何かがとり憑いたルイズはそのまま床に倒れてしまった。 何だかどこにいても身の危険に晒されそうな気がしたウェザーは、ルイズをベッドに寝かせると外へ出た。 ウェザーは人気のない場所を選び、はずれにある建物の裏手に回った。 その時ウェザーの背後の土がゆっくりと人形に盛り上がっていき、完成したと同時にウェザーに襲いかかった。 「接近には気付いていたぞ!」 ウェザーも振り返りざまに『ウェザー・リポート』の風圧のパンチを土人形に叩き込む。 しかし一撃で呆気なく崩れた土人形の陰から人影がおどりだし、ウェザーのパンチを上方に飛び上がりかわして建物の屋根に着地した。 「お前は・・・フーケかッ!」 ウェザーが見上げた屋根には縁に腰かける『土くれ』のフーケの姿があった。しかもその手にはウェザーの帽子があり、くるくると回して遊んでいる。 「・・・やるじゃあないか」 「盗賊の面目躍如ってところかしら」 そう言うとフーケはウェザーの帽子を被って見せる。 「あら、温かいわねこれ」 「驚いたな・・・今朝衛士に連れていかれたと聞いたが」 「ああ、衛士っつったって所詮男ね。連れてかれる途中で『あ~ん衛士さん、太ももの裏が痒いの~お願い、か・い・て』ってなもんよ。したらあいつら鼻の下伸ばして鍵を開けて入ってきたから股間に膝を埋め込んでやったわ」 得意気にはしゃぐフーケだった。 「で、ここに何の用だ?次見つかったらさすがに逃げれんぞ」 「なんだいつれないねえ・・・言ったじゃない、『脱獄したらいの一番にあんたのところに行って一泡吹かせてやるからね』って。まあ忘れ物とか取りに来たのもあるけど」 フーケが脇に置いた袋から錆びた刀の柄が見えた。 「これからどうするんだ?」 「さすがにほとぼりが冷めるまでは大人しくしてるわ」 「そうか。わかったから帽子を返せ」 「別になくたって格好いいわよ。もちろんあたしに泥だらけにされた時が一番男前だったけどね」 嫌味タップリにそう言うって帽子を投げて寄越す。 「じゃあね。もう会わないことを祈るわ」 「それがいい」 ウェザーが帽子を被り直している間にフーケはどこかへ去ってしまった。 ウェザーが部屋に戻るとルイズは起きていたが数十分記憶がないらしいので適当に言っておいた。 夜の帳が完全に降りた頃、フーケは一人町の裏路地にいた。 「送金は済ませたし、しばらくはトリステインから離れて情報収集に努めるかな」 あの錆びた剣はインテリジェンスソードだったので売ろうとしたが「出番をください姐さんッ!」と五月蝿くて売る店売る店で買い取り拒否されたのでお金と一緒に送っておいた。暇潰しにでもなるだろう。 町を出ようと歩き出したとき、いきなり目の前に白い仮面が現れた。長身に黒いマントをまとった怪しげな人物だ。 フーケは咄嗟に杖を引き抜いて魔法で攻撃しようとしたが、それよりも早く白仮面が魔法を唱える。 強烈な風により杖を弾かれてしまったフーケは手を押さえながら白仮面を睨むしかなかった。 「いきなり杖を抜くとは物騒だな、『土くれ』のフーケ」 白い仮面の向こうから年若く力強い男の声が聞こえた。 「常識のある人間は目の前に仮面被った変態野郎がいきなり現れたら普通攻撃するわよ」 フーケは精一杯虚勢をはった。正直言えば今の一瞬の攻防で相手の実力は見えていた。 (恐らくは『風』の『スクウェア』クラス。しかもかなりの手練れ!) 体術には自信があるが『スクウェア』相手では意味がないだろう。しかもフーケの正体を知っているということは、魔法衛士隊か貴族の刺客だろうと推察できた。 一人のところを見ると後者だろう。 悪事に手を染めた時から命を失う覚悟をしてきたが、みすみす殺されてやるつもりはなかった。しかし―― 「そう怯えることもあるまい。なあ、マチルダ・オブ・サウスゴータ」 瞬間フーケが男に飛びかかった。杖も持たず、生身で、しかも何の考えもなしに。 数多の貴族を翻弄し、冷静に分析し大胆かつ繊細に盗むのを信条としたフーケが、鬼のごとき気迫で白仮面を殺すためだけに躍り懸かったのだ。 彼女がそうなるほどに、その名前は禁忌だった。 常人ならば気迫と速度に気圧されるだろうが白仮面はまるでそうなるのを予想していたかの様に迎え撃った。 呪文を唱えて杖を振るうと、杖の先から空気のハンマーが飛び出し、フーケを壁に叩きつけた。 「やれやれ、穏便にすませたかったがしかたない」 頭を打ったのかぐったりとしたフーケを担ぎ上げて白仮面は笑う。 「我が『世界』の礎となれることを光栄に思いたまえ。マチルダ・オブ・サウスゴータ・・・いや、『土くれ』のフーケ」 アルビオンから強い風が吹き始めた。さらに大きな嵐がやってこようとしているかのように・・・
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【作品名】ヤミと帽子と本の旅人 OP 【曲名】瞳の中の迷宮 【歌手】嘉陽愛子 【カテゴリ】J-Pop 【価格】試聴のみ可 □■iTMS■□
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図鑑 No. 釣れる場所 釣れる時間帯 値段にゃん 主な釣りエサ 釣れるもの 効果にゃんころの頭に装備させるアイテムとして使用可 釣りエサに使用可
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PC(フリー) ○シキ編 「New Game」を選択してから「ゲームクリアおめでとうございます!」と表示されるまで プレイヤー 動画 タイム 投稿日 備考 nyanko sm23388494 2 05 38" 2014年04月22日 nyanko sm22773370 2 14 13" 2014年01月29日 nyanko sm22268761 2 32 50" 2013年11月16日 TA nyanko sm22026883 3 02 02" 2013年10月12日 TA ○ラスボス撃破 プレイヤー 動画 タイム 投稿日 備考 みのもんた sm23109359 約1時間6分 2014年03月16日 あらい sm23442977 1 45 34" 2014年04月30日 名前 コメント すべてのコメントを見る
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DG/SE08-08 カード名:プリニー帽子の少女 フーカ カテゴリ:キャラクター 色:黄 レベル:0 コスト:0 トリガー:0 パワー:2500 ソウル:1 特徴:《プリニー》?・《死》? 【起】[あなたのキャラを2枚レストする]そのターン中、このカードのレベルを+1し、パワーを+1500。 C:フフフ! 待っていたわよ! P:遅刻しそうだったから、 昨日から待ってて大正解だったわ!! レアリティ:C illust. 《プリニー》?持ちのLV0アタッカー。 パンプテキストは2キャラをレストとコストが重いが、その分パンプは強力。 後列補正無しでパワー4000になる他、レベルも上がるので相手の相討ち持ちなどを一方的に倒すこともできる。
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2005年10月17日(月) 15時11分-月組 33(バーネット) 銀帽子のクロウが飲み込まれてもサフィアはあくまで冷静だった。一国の副相たるものがこの程度のアクシデントで慌てふためくことなどあってはならない。予想外の出来事が起こったとき正確な判断を下せなければ被害はさらに拡大する。こんなときだからこそ冷静に対応しなければならないことを経歴上サフィアは良く知っていた。 銀帽子のクロウを飲み込んだ巨大地這い竜はそれで満足することなく――あの怪物にとっては銀帽子も他の人間も同じに違いない――その巨体で醜悪かつ不恰好なダンスを踊りながら死と破壊を量産し続けていた。恐らくは秒単位でいくつもの命の灯が押し潰されているのだろう。 その様子を無表情で観察し、現在の彼我の戦力差は絶望的というほどまでは行かないものの明らかに不利であるとサフィアは判断した。 リビングテイルの守備隊の数は決して少なくは無く、動きを見る限りは質のほうもなかなかと言える。がしかし、ルリシェイダの一件以来表向きには何もなかった――表沙汰に出来ないことならいくつもあったが――ため覚悟の無い、つまるところ平和ボケした兵の前にあんな怪物が現れればどうなるかなど見なくても分かることである。 今のところまだ指揮系統が生きているらしく――ときおり指示を出す声や怒号が聞こえてくる――統率は取れてはいるが、それも時間の問題だろう。場合によってはリビングテイルを見捨て、援軍を呼ぶことが必要となるかもしれない。 それら全てを考慮に入れ、迷うことがマイナスにしかならないと知っていても、しかしサフィアは決断を迷っていた。 彼女は文官であり、戦争――サフィアはこれを戦争と呼んでも差し支えないと思っていた――の仕方など知らなかった。彼女の側近も戦いの仕方なら分かるのだが戦争の仕方は知らないだろう。そしてこの場にいれば有益なアドバイスをしてくれたであろう本職の戦争屋は空の上である。 と、すぐ隣でしゃがんだ格好のまま呆然と巨大地這い竜を見上げていた銀帽子の仲間と思われるファングの青年がすっと立ち上がった。そのままゆっくりとしかし確かな足取りで竜のほうへと歩いていく。 「…………!? 待ちなさい!」 その背中から発せられる何かに一瞬気圧されたものの、サフィアは彼を呼び止めた。 一目見ただけだったが青年の能力はかなりのものだろうとサフィアは認識していた。それに戦い慣れてもいる。この場で戦うにしても、援軍を呼ぶにしても青年は大きな戦力になるだろう。 青年は立ち止まった、が振り返ることはしなかった。その背中を見たままサフィアは言葉を続ける。 「今のままであの怪物に立ち向かうなどただの無謀でしかありません。せめて一時でも体勢を立て直し、作戦を練って挑むべきです。……地這い竜の消化能力は高くありません。二、三日程度なら彼女自身の力で耐え切ることが可能でしょう。それにもし――」 彼女が死んでいた場合――と続けようとしたが、青年の放つ威圧感が大きくなった気がしてサフィアは口をつぐんだ。――しばらくの後、今度は青年が口を開いた。 「あんたは多分頭がいいんだろうな。魔法だって使えるし。だからあんたの言ってることはきっと正しいんだと思う。……俺さ、いつもメイズにもっと頭を使えって言われるんだけど、それでもやっぱり難しいことは分かんなくてさ――」 メイズ、というのは確か銀帽子の名前だった。そういえば目の前のこの青年の名前をまだ聞いていない、と場違いだがなぜかそんなことを思う。 「――だからあんたの言うことは分からない! そーゆーわけでさ、俺は自分なりの単純なやり方でやらせてもらう」 そう言い残して、名前すら知らないファングの青年は一度も振り向くことなく竜へと向かって行き ――そして上空から飛来するように襲い掛かった巨大な口の中へと消えていった 34(皆既日食) 「これ、お嬢さんや。目を覚ましなされ」 突然声をかけられてはっとして目を覚ます。気が付けばメイズは地面の上に倒れていたのだった。・・・はて。自分は地這竜に飲み込まれたはずなのだけど。 「ふぉっふぉっふぉっ、気が付きなさったか。とりあえず無事で何よりじゃ」 目の前には真っ白な髪とひげで頭部のほとんどが覆い尽くされている小柄な老人がひとり。 「あ・・・どうも。えーと・・・」 「わかっとるわかっとる。ここがどこかということじゃろう?安心せい。あの馬鹿でかい地這竜の腹の中じゃよ」 「おなかの中・・・ここがですか?」 周囲を見渡せばそこは巨大な洞窟の中。特に今メイズたちがいる場所はまるで広場のように広大な空間だ。ところどころに張り付いたヒカリゴケが淡い輝きを放って、幻想的な光景を演出している。 「ふむ。まあ正確に言えば腹の一つということじゃのう」 「は?」 「ふぉっふぉっふぉっ、まあ多少込み入った話になるでのう、まずはわしの家にきて腹ごしらえでもせんか?」 そう言って老人は、右手に持ったキノコのどっさり入ったかごを示して見せた。 先ほどの広場から少し歩いたところに、老人の暮らす丸太小屋があった。 で、現在メイズはゼノンという名の老人の作ってくれたキノコスープをご馳走になっている。 「ここにはいろんな種類のキノコがあるでのう」 実際いろんな種類のキノコが入っていた。普通のキノコはもちろん、なぜか肉としか思えないキノコ、じゃがいもやにんじんの味がするキノコ――ついでに言うと、老人が暮らすこの丸太小屋も巨大キノコからつくったらしい。 食べてる途中、うっかりリビングテイルのことを完全に忘れてしまっていたのは秘密だ。 「ごちそうさまでした。――と、そうだ。結局ここはどこなんですか?」 「あの巨大地這竜、すなわち始祖地這竜<ガギルグルオン>の胎のひとつじゃ」 「胎?」 「胎とはガギルグルオンの内部にある無数の亜空間のことじゃよ」 「亜空間?生物の中にですか!?」 「しかも無数にじゃからのう」 「信じられない・・・」 「まあ、地這竜は亜種の竜じゃがその始祖ともなると真性の“龍”と呼べるからのう。真性の“龍”とはそもそも人の常識で量りきれるものではないわい。ちなみに胎どうしは路で繋がっておっての、行き来は自由じゃ。じゃがわしもすべてを把握しておるわけではない。長いことかかって把握できたのは72個の胎だけじゃ」 「長いことかかって?まさか」 「そのとおり」 老人はにまっと笑って言った。 「このガギルグルオンは数百年ごとに暴れよっての、わしもずっと昔に喰われたわい」 ストーブにかけられていたヤカンが、ピー!と笛を吹いた。 「・・・・・・・お歳をうかがってもよろしいですか?」 「知らんのう。飲みこまれてしばらくは数えていたんじゃが面倒でやめてしもうたわい。なぜかここに来てから老いた気がせんしな」 ヒカリゴケには12時間単位で光量の劇的な増減をする性質がある。それでもって日にちをかぞえることができるのだ。 「慣れるとここも快適じゃぞ?食料は有り余っておるし、胎によってはガギルグルオンの飲み込んだ道具が落ちておるところもある。知っとるか?ここの地方の地割れの底はコイツの胎につながっとることがあるんじゃよ。それになにより、始祖の“龍”の研究をするのにここ以上の場所はないからの」 「竜の研究をなさっているんですか」 「うむ。なんせこの世で最大の神秘じゃからのう。漢の浪漫じゃ!」 「はあ・・・・それより、ここから出るにはどうしたらいいんですか?」 「知らん」 即答だった。 35・藤枝りあん 迷い剣の美しい景観は、見るも無残な状況にあった。とはいえ、まだ、街に入っていないだけマシというものなのだろうか。 その様子を、上空から眺めている影が二つ。アスと、フラだ。 「・・・そのうち、軍が来るだろうね」 「え? もう来てるッスよ」 「他の国から」 行って、アスが意味深な含み笑いをする。 「基本的に、国同士は――いや、大陸同士は無干渉が鉄則。ところが、こういった予期せぬ天災が生じた場合において、友好の態度を示す」 「(天才が生じると仲良くなるんスか。意味不明~)」 妙な考えに首を捻るフラをよそに、アスがぼそりと呟いた。 「懐かしき月が、また」 『暗き宮の月』は――かつては『光る宮の月』と呼ばれ、首都『ルリシェイダ』を筆頭に繁栄を極めた浮遊大陸だ――既に、この世には無い。あの、『闇月の呪い』と呼ばれる、災厄によって。 繁栄を極める、というのは時に人の驕りを生む。 自らが世界の中心であるとの錯覚、そしてそれを根拠に行われる行為。生命を弄ぶ行為ですら。 この世界には竜がいる。 伝説として、そして日常として、浮遊大陸は竜と共に生きていた。多くの謎を秘めたこの生命体と、親しくなり、あるいは争い、それでも共存の道を歩んでいた。 しかし、ある時、人はその未知なる能力に惹かれ、奪い合った。 そして終焉の時。 彼らと共鳴すべく造られた『銀』が失われ、互いに信じあう心すら消え去ってしまった人間達は、滅んでしまった。無辜の民を道連れに。 銀に輝く月は、闇の中へと消えてしまった―― 「それ、何の歌だい?」 地這竜を眼下に、アーダがタントリスに尋ねた。 「・・・昔、友から聞いた」 そっけない答えに、「あ、そ」とだけ返して、アーダはもう一度下を見た。 暴れ回る地這竜・スケイルドワーム。ここからだとちょうどいつもの大きさだが、実際はというと――想像したくも無い。 「しっかし、どぉすんのかね? アタイらもここで歌うたって見学するわけにも行かないだろう?」 返事は無い。 「・・・まぁ、いいけどさ」 言って、アーダは軽くため息をついた。飛空艇の調子さえよければ、昔のようにドンパチ出来るのだろうが、そうもいかない。年季の入った彼は、次の大陸まで飛ぶのが精一杯だろう。無理はさせられない。 「というか、何でこんなトコにつれてきたのさ?」 逃げるならば空港へ行くべきだが、タントリスがつれてきたのは山とでも言えそうな高い場所。文字通り、高みの見物といった場所だ。 「いや、少し、な」 言いながら、タントリスは油断無く身構えた。 朝の警告が気になっていた――もし警告者が、彼の知るような奴らの一員であるとすれば、混乱程度で矛を収めるようなものではないからだ。むしろ、混乱に乗じて行動をしてくるだろう。 となれば、街中は危険すぎた。人ごみにまぎれて何が起こるかわからないからだ。 そこで彼はこの場所を選んだのだが――彼は後に、そのことを深く後悔することになる。 彼らは、まだ知らない。 “死”という名の衣をまといて、全てに等しく命の断絶を告げる存在が、ずっと彼らと共に行動していたということを。そして今まさにその黒き影が、彼らの命に触れんとしていることを。 知りはしないのだ。 「・・・今、何つったスか」 「何度も言いたくないな・・・静観する、と言ったんだ」 アスの思わぬ一言に、フラの表情がクシャクシャッと潰れる。 「な、何でッスか! アイツを止めなきゃ人が死ぬんスよ!?」 「そのぐらい誰でもわかるよ。助けたければ君が行け」 「・・・ッこの、人でなし! 鬼! 悪魔!!」 「何とでも」 つらそうに笑うと、アスはこう、怒り狂う親友に告げた。 「でも、これからもっと死ぬ。遅すぎたんだ。何もかも」 エラーの脅威再び。これで何たび目だろう。 メイズに続いてビスもパクリ。巨大地這い竜の猛威はまだまだ続く……のか? 細かいところをちょこっと修正。藤枝さんありがとうございます(バーネット) 巨大生物の中には住人が!よくあるよねこんなパターン(確信犯) 皆既日食 意味深なだけ。さあ、アーダとタントリスの運命は如何に!? vsアックスバトル、どーぞ(またかよ!)(R)
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■タバサ このページは未完成です。情報提供お願い致します。 基本情報 カードイラスト&テキストタバサ 対戦セリフ 登場まんざいデモ 関連キャラクター 基本情報 [部分編集] 一人称 呼び方 二人称 三人称 名呼び クリフォード 呼び方 アシュリー シャロン ネイト カードイラスト&テキスト タバサ + ... ☆5 [部分編集] 画像リンク カード紹介テキスト セリフ1 セリフ2 セリフ3 ☆6 [部分編集] おしゃべりをする不思議な帽子と、そのマスターが仲良く暮らす国の冒険家。 実はとびきり頭の回転が速いのだが、ヘンな行動が多いため、中々そうは見られない。 セリフ1 セリフ2 セリフ3 スキル リーダースキル 元気な探偵帽 スキル ホリデー・ホリデー 対戦セリフ + ... [部分編集] クエスト名 (対戦セリフ) (使用スキル) 登場まんざいデモ [部分編集] 漫才デモ名(第○話) とっくんキャラ名(第○話) 関連キャラクター 登場時イベ報酬キャラ 幻獣プリンセスシリーズ/フェイニィ 幻獣プリンセスシリーズ/グリフォ 幻獣プリンセスシリーズ/ケルビィ コメント